ふちかさねのブログ

松浦だるま「累」のネタバレブログ

ふちかさね が面白い

松浦だるま先生の「累」について。

今は11巻まで出てます。

 

 

こちらは1巻。

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この漫画は、

人間の醜美(外見も内面も)を

各キャラクターを使って

表現しているところが

魅力的だと思います。

 

 

各キャラクターに

醜い部分や美しく強い部分が

表現されており、

惹き付けられます。

 

 

わたしがこの漫画にひきこまれたのは、

1巻に載っていた

累が初めて他人と入れ替わって

演技を行うシーンです。

 

憧れや憎しみを

バネに行動した結果、

一時は幸せな状態を得たものの、

すぐに地獄に突き落とされます。

 

 

まだ未熟な小学生であったが故の

出来事なのかとは思いますが、

簡単には使用してはいけない口紅なんだという

インパクトがとても大きかったです。

 

 

累は、

演劇における自分の才能を

しっかりと自覚したうえで、

「化け物並に醜い」という

自分の弱点も把握していました。

 

 

そして、弱点を克服して

才能を開花させるため、

他人を踏み台にしても

貪欲に突き進んだ姿勢が凄いです。

 

 

その姿は、恐ろしいですが、

かっこよさや美しさも感じました。

 

 

「伝説の女優になる」という夢、

思わず応援したくなります。

 

 

その夢への想いも、

いろんな出来事を経て、

だんだん変わっていくのが

面白いです。

 

 

きっかけの第一話、

ネタバレはここが面白かったです。

かさね ネタバレ 1 【世にも不気味な「女優の娘」】 (1巻) | 累 かさね ネタバレ 漫画 【私が生きるために、アナタは死んで】

 

 

 

円形劇場について

累の10巻から始まった

「星、ひとしずく」の公演。

 

 

幾が一番最初にびっくりしたのは

稽古2日目に出てきた

円形の舞台。

 

 

どう動けば…と戸惑ったのも当然かも?

大抵、舞台は長方形。

 

 

といいつつ、

星、ひとしずくの公演では

普通の客席っぽかったので

多分「舞台装置」ですね。

 

 

今回は脱線して

「円形舞台」について。

 

 

中央に円形の舞台を用意して

周囲をすり鉢状に客席が囲む――という建築様式は

なんとローマ時代まで遡るのだそう。

 

 

いま手軽に体感するなら、

ドーム公演とかかな?

 

 

日本初の円形劇場は東京にあった、

青山円形劇場だったらしい。

 日本初の完全円形オープン・スペースで、

360度すべての方向から

観客の視線を受けるという非常に変わった劇場である。

 (青山円形劇場 - Wikipediaから引用)

 

画像もあってわかりやすかったのはここの説明ページ。

青山円形劇場

 

 

だった、と書いたのは

この劇場。

 

 

2015年で、閉館してしまったから。

(うえのサイトも、今は跡地宣言しているけど

 そのうち本当に消えるかも)

 

 

かわりに今、豊洲に出来た円形劇場がある。

www.tbs.co.jp

 

神楽も視野に入った今、

こういう

「ひと味変わった劇場」

も取り扱いあれば面白いなと思ってたり。